2009年に撮影した蝶の写真を、思い出・希少価値・撮影難易度から恣意的に判断してランキング化しました。今までに特集やらで紹介したのも混じってますが、今回は種ではなく写真での判断です。
今回は20位~11位の紹介です。
続きからどうぞ
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20位クロアゲハ Papilio protenor
2009/06/26 京都府京都市
関西ならどこでも見かける蝶ですが、中々静止しない上に敏感なので接写は至難。たまたま羽化直後と思われるきれいな個体が翅を休めてたところを発見。真っ黒じゃなく、少し青味がかってるところが素敵でした。
19位クロツバメシジミ Tongeia fischeri
2009/10/25 愛知県東栄町
和歌山の個体は何度か撮影していますが、中部産のものは見るのも初めて。翅裏は和歌山産より地味ですが、(時期のせいかもしれませんが)翅表に傷が少なく、クロツバメシジミという名通りの写真を撮ることができました。背景にぼんやり食草のツメレンゲも写ってます。にしても、こんなところでこれからも繋いでいけるのでしょうか。
18位カラフトセセリ Thymelicus lineola
2009/07/06 北海道滝上町
世界では広く数多く生息していますが、日本では北海道の一部しかいないのでレア種という印象が拭えません。この種のためだけにオホーツクにまで出たという思い出のためランクイン。
17位ダイセツタカネヒカゲ Oeneis melissa
2009/07/07 北海道上川町
ウスバキチョウとアサヒヒョウモンのおまけみたいな存在のチョウですが、よく見ると縁毛が縞々で可愛かったりします。地面に止まっているところを上からでは、チョウが背景に溶け込んでしまうので中々絵にしにくいです。飛んでも近くにすぐ止まりますが、敏感で接写に苦労したチョウでした。
16位シルビアシジミ Zizina emelina
2009/09/11 兵庫県伊丹市
いわゆるシロツメクサ食いのシルビア。とにかく心細い生息地でなんとかつながってるという印象で、2時間ほど探して数個体しか見られませんでした。写個体はヤマトシジミ並みに大きなオスでした。本当にヤマトシジミに似ていますが、こっちの方が高級感あるのは絶滅危惧I類種だからでしょうか。
15位ツバメシジミ+ヤマトシジミ Everes argiades+Zizeeria maha
2009/09/16 京都府京都市
どちらもド普通種ですが、オスのツバメシジミがオスのヤマトシジミに交尾を迫るという珍場面によりランクイン。ひどい誤認求愛ですね。こういう場面は突如訪れる上一瞬の出来事なので、普段からカメラを向けない普通種では難しかったりします。にしても、普通種でもこういう面白いシーンが撮れることがあるので撮影は飽きないですね。最初気にしてなかったヤマトシジミですが、尚激しく迫るツバメシジミに嫌気がさしたのか飛んでいってしまいました。
14位ヒメアカタテハ Vanessa cardui
2009/09/27 和歌山県紀美野町
普通種ですが、絵になります。いい感じにきれいに撮れた一枚です。
13位シロオビヒメヒカゲ Coenonympha hero
2009/07/06 北海道上川町
平地じゃ遅いくらいの時期ですが、山間部では新鮮な個体もいました。近くに敏感なうえ全然止まってくれず、さらに笹薮をかき分けながらの撮影で大変苦労しました。体を傾けて日光浴しますので、日のあたる葉上の個体の撮影では大抵体の傾いた写真になります。たまたま垂直に立ってとまったところを驚かすことなくうまく撮影できました。翅裏の模様もお洒落で好きです。
12位アサマイチモンジ Ladoga glorifica
2009/08/26 京都府木津川市
一見何気ない写真ですが、終齢幼虫とのツーショットとなっています。自然では中々見られないのではないでしょうか。
11位オオゴマシジミ Maculinea aruonides
2009/08/09 岐阜県高山市
雨続きの悲しい長野旅行でしたが、このチョウに会えてこれまでの不満は消し飛びました。翅表も収めることができ、満足です。ここは採集禁止になってるため、数は多かったです。